個人で事業を興して10年後まで残っている人は10%くらいだそうです。BY 2005年『中小企業白書』
起業の仕方についての本は結構読んでつもりでしたが、食える食えないについて言及された起業の本はあまり読んでいなかったことに気が付いたので読んでみました。
松尾昭仁さん著書「起業して食える人食えない人」書評
本の購入経緯
起業するだけなら簡単ですが、それを続けていくのは冒頭の企業白書にある通り難しいようです。続けていける人と続けられない人の明確な違いが知りたくて購入しました。
この本の対象の読者
「起業したい」と思っている方や、起業に興味がある方にオススメの本です。
印象に残った著者の考え
食える人は定時に帰って副業で稼ぐ
残業代を稼ぐためにギリギリまで仕事をする方がいますが、食える人はさっさと仕事を終えて家で副業して稼ぐというのが著者の松尾さんの考えです。
サラリーマン時代は会社で仕事をしていた時間分給料が貰えますが、起業してからは結果を出さないと報酬は入って来ません。
会社員の時から、自分でお金を稼ぐ練習を積んでいたほうがスムーズに行くということなのでしょう。また、サラリーマン気質を抜くのにも良いかもしれませんね。
定時でしっかり仕事を終えて帰ると周りからの評価も「できる奴」になりますし。
この本を読んで分かった3つのこと
全6章で各項目についてに渡り書かれていますが、その内の3つについてです。
起業して食える人の「思考方法」
「人と同じことをしない」これにつきます。
雇われて給料をもらうサラリーマンと起業は真逆の立場なわけですから、サラリーマンと考え方が間逆なのは当然だと思います。
「食える人は右向け『左』ができる」という項目があります。
これは通常の人がするであろう選択肢で別の選択ができるということです。
「頭のいいやつは、起業したらラッキーだ」
と、堀江貴文さんの言葉もあります。
東大出身の方は、大体が官僚や銀行、商社など大企業に行きます。
日本では頭がいい学生は大体が官僚や大企業に就職していき、起業しようとする人はほとんどいません。
つまり、競争相手がほとんどおらず東大出身のクレバーな人にとって、企業のフィールドは成功しやすいといえます。
起業して食える人の「お金の使い方」
食える人はやはり、総じて投資が出来る人のようです。
謝金は投資や信用だと思ったり、形ない情報にお金を払ったり、何かを勉強する際は本を買うのではなく、学校に通います。
「ここだ」と思ったところには躊躇わずお金をつぎ込んでいくのですね。
営業出身者などのいわゆる体育会系で、企業や組織のトップになる方が多いのはこの「勝負どころ」が直感的に分かっているからかもしれませんね。
起業して食える人の「時間の使い方」
とにかく時間を大切にします。
移動も夜行バスなどではなく、飛行機や新幹線です。
夜行バスに乗ると目的地に付くまでほぼ何も出来ませんが、飛行機や新幹線ならその間仕事や本を呼んだりと勉強ができるというわけです。
あとがき
この「起業して食える人食えない人」はいわゆる辞書的な本になると思います。
「食える人と食えない人」の違いを項目ごとに書かれているため、必要に応じてその部分だけを読んでも内容が分かりますし、その方が時間の短縮になります。
本書の項目にもある「食える人はビジネス書を飛ばし読みする」を体現しやすいように著者の松尾さんがそのような体裁にしているのでしょう。
こういった起業のための本を何冊も読んできましたが、数項目でも必要な部分があれば買って「飛ばし読み」するようになってきました。段々と今まで読んだ起業系の本の知識が身についてきました。
今後も学んだことを活かして血肉としていこうと思ったのでした。
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